ヌードモデルさんの最終日
クロッキー三昧の日々が一区切りついた。
人物クロッキーのあと、石膏像のクロッキーや他の静物を描いて、再度ヌードクロッキー。
ヌードクロッキーは、娘は描いた絵を一枚も見せてくれなかったので、あまりうまく描けなかったに違いない。
うまく描けた時にはスマホで撮って、ラインで見せてくるのだ。
人物が不得意な娘だが、それでも描いた分だけ経験を積んだはずだ。
受験までの間にはまだ人物クロッキーを描くようだが、今回(1学期)は昨日が最終日だった。
最期の日のヌードモデルさんは、バレエの経験とかあるのか?ポーズのとても綺麗な人だったらしい。
ロダンの彫刻『考える人』のポーズのマネをしたりしてくれたそうだ。
どのようなポーズを取るかはモデルさんに一任されているようで、上手な人もそうでない人もいたらしい。
最終日の彼女は、思わず描きたくなる気分の上がるような『素敵な』ポーズを取ってくれる人だったという。
良いモデルは画家の創作意欲の源泉となる。
以前もブログに描いたミレーのオフィーリア、モデルのエリザベス・シダルは多くの画家に多大なインスピレーションを与えたと言われている。
結婚相手のロセッティもシダルをモデルにいくつもの作品を仕上げている。
モンパルナスのキキと呼ばれたアリス・プランは藤田嗣治やマン・レイのモデルも務めた。
生来の容姿の美しさだけでなく、指先まで気持ちが入っているようなポーズを取れる人は、またモデルをお願いしたいと思われるだろう。
『見た目に美しいポーズ』は決して肉体的に楽なわけではない。
同じ形をずっと続けていなければならないモデルさん達は、足や腕が痙攣したりしているのが見えたそうだ。
丸一日画学生達にお付き合い頂いたモデルさん達の、筋肉疲労を考えると頭が下がる思いだ。
ヌードモデルは男性モデルは初日だけ。
他は女性ばかりだった。
どうやら、ヌードモデルの需要としては男性は少ないらしく、女性モデルが圧倒的に高いそうだ。
初日の男性モデルは希少な存在だったのかもしれない。