美術予備校の藝大油画特訓開始!ステップアップはあと何段?

現役生対象の美術予備校の藝大油画向けの特訓講習が始まった。

私大の美大受験は昨日で終わった。

あとはゆっくり結果待ち。とはいかない事情がうちにはある。

今日からは藝大に向けた受験直前の追い込みが始まったのだ。

 

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娘は私立の美術コースのある高校に通っている。

中学3年生の冬、進学相談にのってくれた高校の美術のP先生が

「私大美大受験なら、予備校に通わなくても(技術的には)フォローします。」

と言ってくださった。

おぉ。たのもしいな。と感じ、そこに通うのが良いと最終的に判断した一言になった。

 

その時続けて

「ただし、藝大に行きたいのなら予備校に通って、その学科を出た人に教わることが必要です。」

とおっしゃったのだ。

P先生は現役で藝大に合格した。

その当時、数年浪人することが当たり前の東京藝術大学に、現役で合格なさった先生の言葉は重い。

 

藝大に行きたいのなら予備校が必須なのだ。と私は理解した。

と同時に、予備校に行くのなら、藝大を受験する。とも考えられた。

 

高3の夏休み、美術予備校の講習を受けた後、2学期も同じ美術予備校に通いたいと娘は言った。

私たち夫婦は、夏休みの講習は『武者修行』のつもりだった。

美術のP先生の

「予備校に通わなくても技術的にはフォローできますが、精神的にはできません。自分のライバルがどれだけ『絵を描ける』のか知るために、美大のオープンキャンパスに出かけたり、美術予備校で参考作品を見ることが必要になります。自分がまだまだ『描けない』ことを認識することが大事です。」

に従ったのだ。

 

だが、夏休みが終わった後もその美術予備校に続けて通いたいと娘は発言した。

当然のことだが、予備校に通うと金銭的な負荷が家計にかかる。

専攻は決めていたのだが、志望校はまだ未確定だった。

その時、娘に与えた条件が『藝大受験を考えること』である。

 

藝大を受けろ。ではない、藝大を受けることを考えること。である。

私たち夫婦は娘の意思を尊重しているので、何かを強制したりはしない

だが、説得はする。(娘はいつも外堀から埋められていると思っているかもしれない)。

『藝大受験を考える』と約束させて、美術予備校にそのまま通わせることにした。

 

娘は頑ななところがあって、他人の意見をなかなか受け入れないのだが、美術予備校に通ううちに指導してくださるw先生の言うことだけは受け入れ始めた。

w先生の出身は東京藝術大学の油画である。

w先生は、

「私大の美大卒業も、東京藝大卒業も、描いた年数が違うから絵のうまさが違うだけだよ。だから、藝大でも、ムサビでも、タマビでもそんなに差はないよ。」

なんて言いつつも

東京藝大目指さないと、絵はうまくならないよ

とおっしゃり、娘のお尻をしっかりとたたいてくれた。

 

頑なな娘も、敬愛するw先生の意見は受け入れ、いつの間にか藝大受験を当然と考え始めていた。

 

ただし、天下の東京藝術大学である。

「追い詰められて絵が上達していく。」

とw先生はおっしゃるが、いったいどのくらい上達すれば、そこに到達できるのだろう?

 

東京藝術大学油画の1次試験はデッサンである。

5時間で1枚の絵を仕上げる。

65cmx100cmと私大美大のデッサンの約倍の大きさのものを、1時間少ない時間で仕上げねばならない。

 

55人の定員におよそ1000人の受験生がやってくる。

1次のデッサンを潜り抜け、油彩を描く2次に進めるのは約20%

(昨年度276人通ってました。26%前後です。)藝大油画の先生方に『この子の描く油絵を見てみたい』と思わせたデッサンが通るという。

 

いったい、何段登ればそこまでいけるのか?

いくつステップアップできるのか。

w先生の腕のみせどころといえよう。

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