多摩美術大学の油画専攻受験3日目:学科
今日はタマビ油画(ゆが)3日目学科だ。
前回のムサビ同様英語と国語の2教科である。
学科に関してどうだった?と聞いても、いつも
「できたと思うケド。。」
と言いながらもあんまりな点数なので、どのくらいできたか本人に聞いても全く意味をなさない。
武蔵野美術大学も多摩美術大学も東京造形大学も、油絵専攻は、3日間にわたって試験が行われる。
デッサンと油彩と学科だ。
デッサンでは基礎的な技術力を見て、油絵では発想等世界観を重視するようだ。
学科はもちろん基礎学力。
他大学文系よりもずっと簡単な問題が出されている。
毛色が違うのは女子美術大学。
油絵の場合洋画を受けるが、実技は①えんぴつの下書き(1時間半)、②油彩、水彩、鉛筆、木炭のいずれかを選択して描く(5時間) の双方から採点される。
娘に話したら、
「1時間半も下書きしたら、そのあと色なんかつけられないよ。」
と怒っていた。
「鉛筆か木炭で最期までいかないと、汚くなっちゃう!水彩なんかにじんじゃって最悪~!」だそうだ。
描き方が違うのか?
受験した友人はどう描いたのだろう?聞いてみたい。
日本の美大の最高峰、東京藝術大学の油画の入試はなんと5日に分けて行われる。
が、受験生全てが5日間受けられるわけではない。
1日目センター入試、2日目1次デッサン(5時間)。
1次のデッサンでおよそ1000人の受験希望者が100人前後に絞り込まれる。
合格率約10%だ。
ちなみに、『他私立の美大よりも作画用紙が大きいのに時間が1時間短くなる』という殺生な課題も追加される。
1次のデッサンを通ったものだけが次のステップにすすめる。
3日目油画、4日目油画、5日目面接だ。
3日目と4日目は両日で一枚の油絵を仕上げる。
サイズはタマビやムサビの倍の大きさだ。
今年度から面接も課されることになった。
今までよっぽど変人ばかり入学してしまったのかしら?いぶかしんでしまう。
美術系私大の場合、学科はそれほど重視しなくていいと思われる。
が、
なぜか美術志望の学生達は学科が大の苦手だ。
毎年学科に足をひっぱられて希望する美大に受からない子がいるらしい。
なぜなら、学科の足切りがあるからだという。『最低限このくらいはとってね』をクリアしないとたとえ実技で満点の評価を与えられても受からないそうだ。
ただ、美大は数が少ないので、どうしても受験者がかぶってしまう。
繰り上がって補欠で合格できる場合も多いようなので、藝大合格者発表まで気長に待てば海路の日和があるかもよw