色の使い方を再考

前回の『テンペラ画もどき』の授業で、色の使い方の再考を始めた娘。
今までオイルを使わず絵の具のみで絵を描いていた理由は、オイルを絵の具に混ぜることによってでる『つや』をコントロールしにくかったためらしい。
絵の具をそのまま使うとはいっても、はっきりした色を嫌うので、基本白を混ぜることとなる。
すると、全ての色に白が混ざるので、どうしてもぼやっとした画面になってしまう。
主役がどうしても解りにくい画面になりがちだ。
どうやら、これがこの1年くらいの悩みだったらしい。

K教授のアドバイスで、蜜ろうをオイルに溶かして使うことにした。
湯煎して溶かして絵の具と混ぜキャンバスに塗ると、絵の具のみの時に近い感じで盛ることができるらしい。
表面が比較的すぐ固まるようなので、手早く描く必要があるようだが。

蜜蝋は、フランス菓子カヌレを焼く時に、カヌレ型に塗ることは知っていたが、油絵にも使うと聞いて驚いた。
混ぜる量を気を付けないと亀裂、剥離しやすくなり、マットどころか色味が曇ってしまうおそれもあるらしい。
調べてみると、オイルのツヤを嫌う絵描きもいるようで、艶消し用メディウムなるものもある。

吸収性のキャンバスだとかマットなマチエールだとか絵の具の油を抜くとか、素人である私には正直なところなんだかさっぱりわからない。
わからないのでつい「大変ね。」と応えてしまうのだが、「大変じゃないよ。」といつも言われてしまう。
絵を描くことは楽しいので、試行錯誤を繰り返すことは大変じゃないそうだ。
ただ、新しいことを始める時にはどうやったらいいのか考えることが多いので、疲れはするようだが。

自分に合った描き方を見つける道はずっと続いていくのだろう。


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