コロナ禍と年老いた親の関係

久しぶりの更新です。

なんだかバタバタとしてしまって、ブログから離れてしまいました。

先月は父のことで。今月は義母のことで。

父はタイに5年あまり一人で住んでいます。
生活費を現地で引き出すために使っているキャッシュカードを失くしてしまったとのことで、それ関連の手続きに先月は翻弄されていました。
知り合いのほとんどいない国で、現金が手元になくなると大変なんですね。
キャッシュカードを再発行したのですが、それを海外に銀行から直接送付することは断られてしまいました。
仕方なく、EMS等で私から送ろうとしたのですが、郵便局でも断られてしまいました。(ネット検索すると、送れる場合もあるようです。が、電話で確認したところ、ダメだと言われてしまいました。)
普通郵便なら送ることができるようでしたが、タイの郵便事情を考えるとかなりコワイので、諦めるしかありませんでした。
日本に戻って来れれば、直接渡せるのに。
コロナ禍のために容易に来日できなくなっています。
結局メガバンクから送金するのが一番早く確実なことがわかったので、いつも私が使っている銀行から送金することにしたのですが、今は海外送金は利用目的がはっきりしているものでないと送金のハードルが高いそうで、ざっくりとした『生活費』ではなかなか送金できませんでした。
実際父が現地で引き出している現金の推移や、生活費が必要なことや、送金するお金が父のお金であることの証明や、私と父の親子関係の証明等いくつもの書類が必要で、大変でした。
手続きには時間がかかりましたが、さすがメガバンク。日本から送金されると現地に到着するのは早かったです。

ただ、手間や手数料はかなりかかるので、今後はネット銀行から送金することにしました。
メガバンクと送金の仕組みが違って、手数料が低く、到着も早い銀行を見つけることができました。
今回のことは時間を取られてしまいましたが、今後に対応できる解決策を見つけることができたので、とりあえずはほっとしています。
ただ、父もどんどん年老いてくるでしょうから、タイで今後どのように暮らしていくのか、もっときちんと話し合わなければならないかもしれないと強く実感しています。

父の件がひと段落ついたと思ったら、今度は義母のこと。
義母には恐れていたことが起きてしまいました。
足の付け根を骨折してしまったのです。
7月1日の早朝にホームから電話があり、義母が夜中にトイレに行こうとして転んだとのことでした。
ホームのかかりつけ医の医師に急遽来ていただき、ポータブルのレントゲンで確認したところ、大腿骨の付け根が骨折している可能性が高いとのことでした。
受け入れてくれる病院を探してもらい、救急搬送されることになりました。
確認してみると、見立て通り大腿骨の付け根が骨折していたようです。転子部と言われる部分でした。
最初は折れた部分にボルト?を入れる手術をして再び歩けるようにリハビリをしようと整形外科の先生に勧められ、そのようにしようと考えていましたが、入院2日目に誤嚥性肺炎を起こしてしまいました。
当初は少し危険な状況でしたが、2.3日で回復しました。
ただ、今回の入院のために認知症も進んでしまい、内科医の先生の見立てでは、骨折部分にボルトを入れてもリハビリ等は難しいし、骨折からくる痛み等もあまり変わらないのではないかということでした。
骨折部分をそのままの状態にしていても、治癒能力でしばらくたてばくっつくようですが、もう歩くことは難しいとのことです。
手術の負担を体にかけるよりも、このままの状態の方がいいのではという内科医の先生の勧めに従うことにしました。

義母の暮らしているホームは『看取り』までしてくれる有料老人ホームです。
何度もお世話になっているホームの看護師さんから、『戻ってきて大丈夫ですよ』と心強い言葉をもらいました。
受け入れ先が決まっていのは安心です。
以前『胃ろう』はしたくないと義母が話していたので、自分で食べられるうちは食べてもらおうと考えています。
ただ、今後義母が自分で動くことはできないでしょう。
ホームに入居した当初から、骨折→介護度が進む という図式が頭に浮かび、不安に思っていましたが、それが現実のものとなってしまいました。
コロナ禍での運動不足が、拍車をかけたのだと思っています。

以前の住まいで突然義母と一緒に住むことになった時はとても戸惑いましたが、義母が望んでいた美味しいものをたくさん食べさせることができました。
それだけでも親孝行することができて、良かったと思うしかないのでしょう。

来週には退院できると思います。
会える時間を大事にしなければと思います。


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コロナ禍と年老いた親の関係” に対して2件のコメントがあります。

  1. MEME より:

    ここ暫く更新がなされていないようでちょっと心配しておりましたが、今回の記事を拝見して納得が行きました。
    多分、私の年齢と同じくらいのお父様や義母さま方だと思いますが、いずれ通る道・・・とは思えども、自分はまさか?・・・と思う気持ちもあるのですよね・・・。
    それが一番「厄介」な年寄りの迷いみち。
    ついこの間までは考えられないような「人」になるのが「老いる」ということなのだと知りました。
    気持ちだけは昔のままなので、その乖離に気付かないと色々な悲劇が生まれるのだということも最近やっと納得してきました。
    25年間、ず~~っと続けて来た「デッサン」も、会を脱退した途端にまるで煙のように意欲が消えてしまっているのに気が付きました。
    それはもう、取り戻せないのかも・・・という気持ちで焦っています。
    私の母も、70歳にして初めて手にした「油絵の具」で燃え上がった絵への情熱が、85歳位から「負担」になり始めているように感じました。
    それが悲しくて、最高の「パステル画材」をプレゼントし、これなら油彩画をのような後始末が必要無いから使ってね・・・と送ったけれど、結局数年後には一度も封を切らずに返され、「あなたが描きなさいな・・・」と悲しい言葉で手元に戻ってきました。
    本当にあの時の「母の老い」を確認したような事件は忘れられません。
    でも、それ以来、私がすっかり「パステル」の虜になってしまったのも面白い歴史です。
    まさに、母と同じ道を歩いている自分を確認しています。
    でも、これからも年に負けずに楽しさを追求していこうと思っています。

    1. hahaja より:

      ご心配おかけしました。お気遣いありがとうございます。
      MEMEさんとパステルの出会いはそんな風に始まったのですね。
      義母は85才。父は75才になります。
      義母はお嬢様育ちで御花の師範をやっていました。
      運動等はほとんどしていなかったので、いつかそうなるのではと恐れていましたが、起こってしまってとても悲しいです。
      もう以前のようには戻れないのだと思うと、胸が痛みます。
      父は結婚の申し込みに母の実家に行った時、挨拶が終わり戻る父の背中を見ながら祖父がぽつりと「雑草のようにたくましい」と呟いたそうです。
      祖父は病弱で、いくつもの病を抱えていたようですが、その2年後に急逝しました。
      バイタリティのあふれる、丈夫で打たれ強い、言葉も通じないタイに単身で渡ってしまえるような人です。
      でも、そんな父であっても、気力、体力ともに加齢の重みには年々耐えがたくなってくるのだと思います。
      MEMEさんが転ばれた時に、大事に至らなくて本当に良かった。
      くれぐれもどうぞご自愛くださいませ。

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