プラスの作業が得意な人はマイナスの作業は苦手
彫刻の実習も半分が終わった。
今週からはいよいよ平のみで形作っていくことになる。
同じファイン系でも、彫刻と油絵は全く違う。
彫刻は既に形のある木を削ることにより表現していく、マイナスの作業の連続。
油は何もないキャンバスに色を乗せることにより描いていく、プラスの作業の連続だ。
彫刻というと思い浮かぶのは鎌倉彫。
もちろん、こんなに美しくは彫れないが、子供のころ、美術で彫刻刀を使う授業があったなぁと思い出す。
ちまちまと削っていくのは楽しかった記憶があるが、娘はどうやら苦手らしい。
「子供の頃学校で作ったのまぁまぁ良くできてたじゃん」と言うと、彫刻刀はまだいいけど、平のみはとっても苦手だと言う。
そういえば、高校の美術コースで彫刻やった時はかなりイマイチな出来だったっけ。
娘の高校の美術コースでは、いろいろな事を教えてもらった。
油もそうだが、デザインや彫刻、ねんどや陶芸 シルクスクリーン等自分の得意なものを見つけるために工夫されたカリキュラムだったのだ。
娘の通った高校は進学校で、高校卒業後は大学に入学を希望する人が大半を占めていた。
美術コースのクラスメイト達も多くが美大志望だった(1人だけ専門学校に行った)。
娘が美術系に行くことになって初めて知ったのだが、美大はかなり細かく学科が分かれていて、ファイン系とデザイン系では求められるものが全く違う。
なので当然ながら美大入学時に求められるものが全く違ってくるので、見極めは早い方が有利だ。
高校の授業だけを考えると、デザイン系の方がファイン系よりも成績が良かった娘。
「成績の振るわない絵画の方が、娘の性質等を考えると得意なはずだ。」との殿さま(主人)の説得で油絵に志望を変更したのが高校2年生の冬。
その当時、本人でさえわからなかったことが、殿さまにはわかっていたことに頭が下がる思いだ。
で。
今回の実技は苦手な彫刻。
目標は『不可(成績)は取らないようにする。できれば良を取ること』とかなり低め。
初めての『可』をもらわないように、できるだけ頑張ってね。
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