美術実技のオンライン授業開始
昨日からムサビ油絵実技のオンライン授業が始まった。
今回の課題は『モチーフを探す』
一生『描く』ことを前提のファイン系は、生涯かけて描いていくモチーフ探しが始まった。
実技のオンライン授業は講義から始まった。
受験生から美大生にかわったとはいえ、ただ好きなように絵を描けばいいわけではないらしい。
『今』がどういう時代なのか。
どのように時代が変わってきたのか。
『今』なにを求められているのか。という切り口の講義が行われたようだ。
実技指導の教授は、10年ごと、100年ごと、1000年ごとの世界の移り変わりの大きな節目の真っ只中に君たちはいるのだという。
コロナの影響を受け、世界で人間像が揺らいでいる『今』それを提供できる人材が求められている。
新しい人類像を世界は求めている。
大きな天才のようなもの。
まだ見つけられていないが、これ以降の世代に、そういう人が出てくる。
あなたのとなりに天才はいるのだという。
ファイン系は、自分の世界観を表現することを求められる。
大学に入ったばかりの学生達は、これから各々自分の世界を作りあげていく。
これから一生自分が描いていくものを探すために
自分がどのようなものに興味があるのかを探すために
まずは身の回りにあるものをデッサンしていくのだという。
デッサンした中から興味のあるものを見つけ、それをドローイングに変化させていく。
デッサンは、ただ目の前にあるものをそのまま写すこと。
つまり写生だ。
これは、空間を把握する能力ではないかという。
ドローイングはそれを踏まえた上で、心の中にある内的なものを描き出す事。
外的世界から発せられるものをどう受け止めたか=デッサン
それを受けて内的世界から発せられるものをどう伝達するか=ドローイング
一生描いていく。まずはその第一歩を踏み出したのだ。
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