藝大油画一次発表

今年はうるう年のため、待つ時間が1日伸びた藝大油画一次の発表。
毎年発表は3月1日だ。

去年はキャンパス内の掲示板で午後3時に発表、一時間後にウェブで結果をみられるようになっていた。
今年はコロナウィルスの影響で、掲示発表がなされず、午後3時にウェブのみでの発表となった。

その時間、娘は予備校で待機。
結果次第で二次油画の対策指導を受ける手はず。
通らなかったら、荷物を持って予備校から戻ってくる。
二次の対策をする人が受ける、指導の邪魔をしてはいけないからだ。

3時になるのを待って、スマホのサイトに更新をかける。
一時間前に覗いた時には貼られていなかったリンクが出現する。

リンク先に飛んで、番号を探す。
娘は志願表を出した時期が遅かったから、後ろの方だ。
…200番台
…400番台
…600番台
…800番台…
以上…おっと。行き過ぎた。
…ちょっと戻って…ここだ。











なんで、こうやって何度も番号を探しちゃうんだろう?

何度見てもないのに。

数字通りに並んでいるんだから、一度見ればないことはすぐにわかるのに。

娘の大学受験は、これで終わったのだ。






1時間あまりして、娘が家に戻ってきた。
内面はもちろん解らないが、いつもとそれほど様子が違っているわけではない。
『通らなかった』という結果を、静かに受け止めている様子だ。

今年の一次通過者は216名。
志願者数は927人だった。

うーん。残念。
通らなかった。
やはり藝大の壁は厚い。
今年一年の伸び率は、今までで一番大きかったと思うが、それでも届かなかった。
選ばれたモチーフも練習済みのものだったが、まだ足りなかったのだ。

藝大油画を目指し、技術を高め、考えを練った1年。
目標を高く掲げたからこそ、伸びた部分も多かったろう。
第一志望には届かなかったが、とても有意義な時間だった。

多浪生の受験の多い藝大。
今はそれ程ではないが、一昔前は、5浪、6浪の受験生は大勢いた。

受験生の中にはどうしても藝大に入りたくて、他美大は受けず藝大しか受けない人もいる。
また、私立美大に通いながら藝大を再受験する者もいる。
娘はムサビに通いながら、来年も藝大を受けるという。
藝大に通い、藝大を卒業するファイン系の学生にとって、多浪は社会に出るのにマイナスにはならない。

藝大は『特別』なのだ。

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藝大油画一次発表” に対して2件のコメントがあります。

  1. MEME より:

    この一年は人生で一番輝いた日々だったかもしれません。
    目標に向ってひた走る・・・、結果はどうあれ、その時間の尊さは図りしれません。過ぎ去ってから振り返る「きらきらと輝いたこの一年」は、きっと宝物になると思います。 次に向って大きく目を開いて進む若者に幸あれと祈ります。

    1. hahaja より:

      MEME様、ありがとうございます。
      誰かから与えられたものではない『自ら掲げた目標を持つ』ということは、成長するのにとても大事なのだと認識させられた一年間でした。
      去年補欠が繰り上がっていたら、これほどの経験は得られなかったと思います。

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