多摩美の油絵実技初日:デッサン
今頃娘は絵を描いているのだろうか?
今日は多摩美の油絵実技試験の初日、デッサンだ。
今日の多摩美の実技は10:00~17:00まで
間にお昼休憩を1時間挟み、実試験時間は6時間だ。
使用道具は『鉛筆デッサンまたは木炭デッサン用具一式』だ。
ちょっと前に急に暖かくなったと思ったら、一昨日からずいぶん寒い日が続いている。
多摩美は八王子の中でも山の中というか、山のふもとというか、駅前よりも寒い場所にあるのでカイロを持って出かけて行った。
八王子に住んでいた経験からいうと、駅前とそうでない場所とは明らかに温度が違う。
人がいて、人の営みがあって、車が多く移動したりする場所とそうでない場所では、温度が全然違うのだ。
まして、多摩美は駅から結構離れた『とても環境の良い』場所にある。
実技は手を動かすので、指先がうまく動かないと困るのだろう。
カイロを二つ予備に持って行ったようだ。
使う道具としては、太さの違う木炭と、予備の木炭、芯ぬき材等箱に入れて持って行った。
以前(現役時代)は使っていたガーゼやティッシュ、擦筆(さっぴつ)等は今の描き方はほとんど使わないそうだ。
そういえば、初めて木炭で絵を描いた時から『こする』ことが苦手だった娘。
木炭デッサンは、木炭紙に木炭をのせて、指等でこすって紙面に定着させるようなのだが、それにずいぶん苦労していた。
うまくいかずに紙の『目』をダメにしてしまうようだったのだ。
浪人生になって指導していただいているM先生になってから『自分の描き方』を見つけられるようになったようで、木炭は生のまま紙面に載せる描き方になったようだ。
実技を言葉に置き換えて説明するのは難しいので、娘から描き方についての話しを聞いても
「へー。そうなんだ。」
としか答えられないのだが、今の娘の油絵とデッサンは『似ている』そうだ。
現役時代に描いていた絵は、油絵も木炭も違う印象を受けたので、それだけ成長したのだろう。
と考えつつ、自分の気持ちを落ち着けるしかない。
受験生の保護者というのは、不安なものよ。