今週は人物の油絵。クロッキーの成果はでたか?
今週から、予備校の課題が人物になった。
苦手だった人物課題だが、毎朝続けているクロッキーの成果が出ているらしい。
形の修正をほとんどしないで描き進めているようだ。
今までの人物課題では、指導していただいているM先生に毎回
「ここはちょっとね~。…これはないよね~。」
と指摘されていたようだが、今回は人物の形の修正等はないようだ。
朝のクロッキーを始めてから1月半近く。
400枚以上人物を描いているのだから、成果が出なくては困るのだが。
とりあえずはほっとしている。
どんなものでもそうかもしれないが、『伸びる時』と『伸びない時』がある。
『伸びる時』には、それまでコツコツと続けてきたことの成果が急に出てきて、一気に伸びるものだ。
テストの順位が上がったり、偏差値が上がったりと学科では成果が解りやすい。
だが、正解のない美術においては、コツコツ続けていることの結果をなかなか点数化しにくい。
400枚以上人物クロッキーをしているのだから、人物がある程度描けるようになるのは当たり前ともいえる。
動物の体は複雑な形をしている。
骨があって、筋があって、皮膚がある。
人には髪の毛もあって、服も着ていて、化粧やアクセサリーをつけていたりもする。
通常受験で人物を描く場合、服を着ていることが多い。
服の下には肉体があるので、それを踏まえた上で描かないとうまく表現できない。
去年の受験が人物課題だったからといって、今年も課題が人物とは限らない。
でも、ここしばらく人物を描かせる課題が試験に出ているということは、今回も人物課題が出題される可能性が高い。
人物は複雑な形をしているので、おそらく実力を測りやすいのだろう。
美大は学科がいくつも分かれていて、ファイン系とデザイン系で出される試験課題が全然違う。
使う道具も違うので、専攻を決めることは早ければ早いほど有利だ。
去年の今頃、現役生の時の娘はまだまだ油絵に慣れていなかった。
油専攻でその道具の油絵に慣れていないのは、致命的なマイナスポイントだ。
この一年でずいぶん『描ける』ようにはなってはきたが、それは現役時代の絵がいかに酷かったかの証明のようなものだ。
現役生は『受験前日まで伸びる』と言われている。
現役時代はいかに『描けていない』かを表す言葉とも言える。
浪人生である娘も、去年の今頃よりもずっと『描ける』ようになってきてはいる。
だが、まだまだ伸びしろはたくさんある。
現役生の時のようにグングン伸びるとはいかないまでも、受験前日まで伸びるよう描き続けていって欲しいものだ。