蜷川実花監督『人間失格』見てみたい度100%
太宰治の書いた『人間失格』
初めて読んだのは思春期の頃だったが、2~10年に一度くらいの割合で読みたくなる作品だ。
良い作品は、読むたびに新しい発見や気づきがあるという。
これはその良い作品のひとつだろう。
ー 恥の多い生涯を送ってきました。ー『人間失格』より抜粋
第一の手記の冒頭の一行があまりにも有名な太宰治の代表作のひとつ『人間失格』。
生涯に何度も自殺未遂を起こした太宰治が、これを書き終えた1ヶ月後に山崎富栄と玉川で入水自殺した。
まさに遺作といえる作品となってしまった。
「これが前回までと同じように未遂に終わっていたなら『玉川上水(じょうすい)』っていう小説を書いたんじゃないの。」
昔誰かに言われたそんなフレーズが、今も心に残る。
どうして時々読みたくなるかと問われたとしても、明確に答えを出せるわけではない。
社会や世間に上手く合わせられない自分。
葛藤や悩みを抱えている自分。
自分自身と上手く付き合っていくことができない自分。
等への答えを、その作品から導き出したいが故というのが一番近い答えだろう。
名作と言われ、今でも強く支持されている作品には多くのファンがいる。
何らかの答えをこの作品から得ている人が、大勢いるに違いない。
我が家は主人と私と娘の3人家族なのだが、その3人とも観たい映画がこの蜷川美香監督の『人間失格』だ。
娘は19才なので、R15+にもひっかからない。
っていうか、この作品R18+だと思ってた^^;
蜷川実花監督の作品は映像が華やかでとてもきらびやかだ。
『さくらん』しかり、『ヘルタースケルター』しかり。
でも、この2作はあんまり好きじゃない。
ストーリーに無理がありすぎて、それが気になって見ていられない。
3人家族で3人とも観たいんだから、100%だ。
でも、日本の100%が観たいわけじゃないんだからうちはかなり濃厚だね。
なんて話していたら、娘は『人間失格』を読んでいないという。
え。
家にはおそらく2冊あるはずだぞ。
主人のと私のと、単行本が2冊あるはず。
まぁ。大量の本に埋もれて、どこにあるかはわからないけどね。
私のスマホに電子でも入っているし。
Apple Booksにもあるから、無料でダウンロードできるよ。
娘は映像に興味があるんだろうから、原作を先に読まなくてもいいかもしれないけどね。