練習を1日休むとどうなるか?
娘は文字通り『休んで』いる。
夏期講習が終り、二学期が始まるまでの8日間。
前半は時々絵を描いていたのだが、昨日などは半日掃除をしてあとはずっとスマホとにらめっこだった。
ピアノやバレエなどは1日休むとその反動がしっかりと出てしまう。
一日休むと自分にわかる。
二日休むと先生にわかる。
三日休むとお客様にわかる。
という標語のようなものを聞いたことがある。
調べてみると、著名な国際的ピアニストだったパデレフスキーの言葉だった。
※彼は政治家に転身し、初代ポーランドの首相を務めた。
万全な技術を身に着けるには忍耐が必要だという意味だ。
If I miss one day’s practice, I notice it.
If I miss two days, the critics notice it.
If I miss three days, the audience notices it.
バレエはしたことがないからわからないが、音楽なら日々の訓練がとても大事な事を知っている。
練習をしない期間が長くなればなるほど、ピアノなら指が思ったように動かなくなるし、歌なら声が出にくくなったり音が当たらなくなったりする。
ずっと練習しなかった篠笛は、とうとう音さえ出せなくなってしまった。
技術を問われる課題は、日々の訓練がとても大事だ。
それは美術でも同じではないか?
娘が最初に習った絵画教室の先生も、『電話しながらでもいいから、鉛筆で毎日何でもいいから描いたりするといいよ。』と、少しの時間にもどん欲に練習することを勧めていたではないか。
机に座って、もしくはキャンバスに向かって、しゃっちょこばって絵を描くことだけが訓練ではない。
電車での通学時、お友達とおしゃべりしながら。
なんでもないスキマ時間を利用して、絵の練習をすることはできる。
描く絵は、マンガでもいい。
絵にさえなっていないような、殴り書きでもいいのだ。
練習をさぼった分のツケは必ず後でやってくる。
それを取り戻し、それ以前の状態に戻していくのは大変だ。
キモに命じて休むがよいぞ。