水彩画はまだまだ続く。油絵なのに?
美術予備校で水彩ばかりを描いている娘。
油絵科だったよね?と思いながらも、話を聞く。
「水彩画はね。色が重なると、色が変わって面白いのー」
ちょっと高めだが描いてみたい紙があるという。
B3くらいの大きさで一枚250円もするそうだ。
「ええっそんなに高いの?」
と驚いたら冷たい目で見られてしまった。
和紙とかもっと高いよ。と娘は言うが、日本画じゃないから和紙なんか使わないじゃん。と文句を言う。
水彩用の紙は、なんだか種類がたくさんあるらしい。
「これがワーグマンで、これがキャンソンミタントで、これがワトソンで、こっちがクラシコ5でー」
と前にバラバラと並べてくる。
感じが違うのはわかるけど、そんな違うの?と聞いてみる。
「全然違うよ。下地の色も違うし。塗ってみた感じの、にじみの出方も違うんだよ。」
娘はシリウスが今のところ描きやすいと感じているようだ。
水の調整を意図的にしやすいらしい。
好きなのはワトソン。
下地に色がついているから、暖色系を重ねるとキレイな色がでるという。
描きやすい紙と好きな紙って違うんだなーと新鮮なオドロキ。
紙の説明を嬉々としてする娘だが、理解が遅いとイライラするようだ。
一生懸命話してくれるのだが、私の解りがあまりに悪いとしょんぼりしてしまうので、こちらも一生懸命聞かないとならない。
水張りの仕方を説明するにも、水彩など描いたことのない私に説明するには、かなりな苦労を要するようだ。
呆れながらも、ひとつずつ説明してくれる。
水張りの仕方
- 平らのところに画板を置いて、紙を置く。
- 水張り用のはけにたっぷりと水を含ませて、真ん中から十字に紙を濡らす。
- イギリス国旗をかくように、対角線上にはけで紙を濡らす。
- 真ん中から、三角のところがなくなるように、放射線状に塗る。
- 裏に返す。
- 同じように十字、対角線、放射線と濡らす。
- そのまま10分くらい待つのだが、その間に乾いてしまわないよう、霧吹きで水をかける。
水をすった紙をパネルに載せるときが大事。
- 空気がどこにも入らないようにゆっくりすうっとパネルに紙を置いて、水を含ませたはけで、空気を外に追いやるようにまた水を塗る。
- 紙を外側の側面に折り込み、水張りテープに水をつけ貼る。
- 四辺はったら乾くまで待つ。
娘は紙の表と裏と両方水張りをするらしい。
そうすれば、紙が伸び切っているので、絵を描いた時に水をつけても伸びてうにゃうにゃならないという。
調べてみると、片面水張りの方が多い。
解りやすかったのは、OCHABIさんの動画
水張りテープの張り方のポイントとかわかりやすい。