大学授業全面オンライン化決定

コロナの蔓延状態を受け、ムサビの全面オンライン化が決まった。
学科も実技もである。

期間は夏休み明けの9月6日(月)~10月3日(日)まで。
一部例外を除き校内立ち入り禁止完全オンライン授業だ。

校内立ち入り禁止なので、夏休み中に時々出かけてアトリエで絵を描いていたが、それができなくなる。
家で絵を描いていると、狭かったり、家人からの邪魔が入ったりと描くことに集中できにくい。
加えて気をそらすものが周りにたくさんあるので、ついつい『さぼって』時間を無為につかってしまいがちだ。
実技のオンライン化はイタイ。

ムサビでは2年生から3年生に上がる時に『進級制作展』がある。例年12月半ばころにあるようだが、後期の授業のメイン課題になる実技の関門だ。
与えられたスペースの一部を自由に使って展示できるようで、テーマも大きさも形も数も制限なく制作できるようだ。油絵ではないものを作り上げ展示する学生もいる。

実はこの進級制作展。落第もあり得る
『展示できなかった』は論外だが、制作しても不可がつく場合がある(たしかに実技でレポートを出しても不可となることもあるので当然かもしれない)。
1年生の後半ぐらいからテーマを練り始め、ある程度は頭の中では出来上がっているようではある。
娘はある程度考えがまとまってから描き始めるタイプなので、描き始めは遅い。手は早いようなので描き始めると周りの人の半分くらいの時間で描きあがるようだが、頭の中で出来上がったそれを、二次元にうまく表現できるかの問題が大きい。
描写があまり得意ではないのだ。

進級制作には何枚かの連作を展示する予定なので、実技のオンライン化はキツイ。ムサビでは入学当初から座学はオンラインだが、実技は去年の9月からは対面であった。実技のオンラインで、どこまで指導してもらえるだろうか?

貴重な大学4年間をコロナ禍で迎えている現在。ムサビはコロナ禍でも学生達にできるだけのことはしてくれていると思ってはいても、不満は残る。この不満は大学に対するものではなく、政府対応の『後手後手感』(口先でのみ先手でという我が国の首長が恨めしい)へのものではあるが。
学生の入構人数を制限するなどして、できれば対処してもらいたい。
10月3日で校内立ち入り禁止が解かれることを望む。


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