グループ展へ行ってきた

夏休みに入ってすぐ、ここまでコロナ蔓延状態が酷くなる前に娘は展覧会に行ってきた。
高校時代の元同級生たち3人で開いたグループ展だ。

美大あるあるなのだが、2~3年生くらいになると何人かでグループ展を開くことが多い。
学内の縦や横のつながりや、学外の違う美大生と共同で行ったりもする。
授業外の行動だ。

今回は東京の美大生の三人展。
学校も学科も異なる3人で会場を借りて開催までこぎつけた。
場所は原宿。
そういえば、主人が大学生の頃大学の『パレットクラブ』というサークルで、展覧会をやった時に原宿で会場を借りたと言っていた。
場所が場所だけに借りる資金もある程度かかったようだった。

会場を借りる資金をためるのも大変だったろうけど、作風も学校も違う学生達でひとつの展示場を借りて展覧会を開くだけの作品を仕上げるのも良い経験になっただろう。

久しぶりの旧友たちとの再会に喜んで出かけた娘。
大学3年生の子の大きな話題の一つは就活だ。
卒業から2年が経ち、就職した友人もすでにいた。
娘の同級生達はデザインに進んだ子が多いが、デザイン系は就職率が高い。
自分が作った作品集のようなポートフォリオを持って、就職活動することになる。
そのため、積極的に作品を作る必要があるのだ。

妹の旦那(義理の弟)もデザインの仕事に就いているのだが、美大生が就活に来ると話していた。
それほど大きくはない会社のためか、稼ぎ頭である彼も人事として面接官に駆り出されるという。
キビシイ質問に泣き出してしまう学生もいるという話を何年か前に聞いたことを思い出す。

実は、デザイン系だけでなく、就職を希望すればファイン系も就職率は高い。
あくまでも『希望すれば』という注釈がつくのだが。
美大出身者は音大等の普通科四大以外の出身者とは違い、一般職に就職はしない。
必ず何かをクリエイトする仕事に就く。
花形としては義弟が就いているような広告業やゲーム業界、各企業のデザイン系就職先など。
ある自動車会社のデザイナーは『毎年ムサビの〇○研究室から採る』などというコネ入社もある。

『クライアントの望みに応え、それ以上の何かを提示する』ことが得意かどうかはさておき、 デザイン系にはない柔軟な発想力という強みを持つファイン系。
同じ油画出身の同級生も就職希望だという。

『しばらくはずっと絵を描く』志望の娘。
今のところ就職するつもりはないようだ。
その道は細く険しい。
精力的にたくさんの作品を生み出していく必要があるよ。


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