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換羽の季節

暖かくなって桜が咲き、花びらが散り始めるころ、我が家では羽根が散り始める。
換羽(とや)の季節が始まったのだ。

飼ってみるまで知らなかったのだが、鳥は一年に一度羽根を総取り換えする。
日本では今頃の季節、暖かくなる頃、寒さから守ってくれていた暖かな羽根を全て、少しずつ生え変わらせる。
全身の羽を取り換えるので、結構な時間がかかる。
我が家の子達は、長い子は7月一杯くらいまでかけて化粧をし直す。

ワカケホンセイインコのアクア

こちらがうちで一番大きな鳥、アクア。
水色のワカケホンセイインコ(月の輪インコ)のオスだ。
大きな赤い嘴と長い尾羽、オスは首周りに現れるヒゲのような黒い輪っかが特徴で、頭から尾羽の先まで入れると40cmくらい。
態度もデカいが、声もデカイ。どうやら鳥は嘴の大きさに比例して声が大きいらしい。
娘が小学校入学間もない頃、初めて行ったペットショップで一目ぼれしてしまった鳥で、だまったまま1時間くらいこの子のかごの前でずっと立っていたのだ。
その時にはまだ中びなで、餌を自分で食べることができなかった。

ワカケホンセイインコ(アクア)の中びなの頃 色が今よりもずっと淡い

この春に14才になったばかり。
ワカケホンセイインコの寿命から考えると、もうお爺さんに近いおじさんかも。
パラキートと呼ばれる、尾羽の長いインコだ。

ホソフムネアカゴシキセイガイインコのほそ

こちらはゴシキセイガイインコのほそ。
英名ココナッツローリーと言われていて、頭の後ろの茶色ッぽい穏やかなお色がココナッツの実の毛の感じに似ているらしい。
和名はホソフムネアカゴシキセイガイインコ。
胸元の赤い部分に細い縞模様が入っているのが特徴のひとつ。
ゴシキセイガイインコはもっと派手な色目なのだが、ココナッツローリーは地味目だ。
可愛い名前をつけようと思っていたのに、仮に呼びかけていた「ほそちゃん」をしっかり本人(本鳥)が覚えてしまって、喋るようになってしまったので名前が定着してしまった。
言葉をものまねするのが得意な鳥には、周りの人間の喋る言葉を注意していなければならないのだと、気づいた時には遅かった。
頭から尾羽の先までで23cmくらい。
13才のオス。
ロリキートと呼ばれる花蜜食の尾羽の長いインコだ。

ズグロゴシキインコのずぐ

ズグロゴシキインコのずぐ。
セイガイインコの仲間の中では小型。
ペットショップのレジカウンターの横でほそちゃんと止まり木で仲良くしていたため、一緒にお迎え。ほそちゃんの3/2くらいの大きさなのに気が強いらしく同等に渡り合っている。
3才頃から毛引きになってしまって、それ以来ずっと胸元はポヤポヤ。
毛引きが始まる前は、頭以外はほそちゃんと同じような羽根模様だった。

奥がホソフムネアカゴシキセイガイで手前がズグロゴシキインコ

頭から尾羽の先までは18cmくらい。
ほそちゃんと同じ13才のメス。
ロリキートと呼ばれる花蜜食の尾羽の長いインコだ。

うちで一番ちっちゃいのはこちらのホウコウチョウ。

ホウコウチョウのオス

スズメよりも小さなホウコウチョウ。体長10cmたらずのオス。
英名ワックスビルと呼ばれていて、封蝋に使うワックスのような艶々とした赤い嘴が特徴。
飼育本には平均寿命4年と書いてあったのだが、この子はアクアと同じ年の14才。とってもお爺さんだ。
証明できればギネスに載るのに、と娘がしょっちゅう話題にする。
数年前はもう2羽いっしょに暮らしていたのだが、相次いで落鳥し今は1羽で大きな鳥かごに暮らしている。
水浴びは暑い時も寒い時も毎日している。うちで一番の清潔好きだ。
よく食べよく動きよく歌っている。おそらくそれが長寿の秘訣なのだろう。

今頃から胴周りの羽根が落ち始め、翼が変わった後、最後に尾羽が生え変わり換羽は終わる。
一番小さなホウコウチョウが、生え変わりが終わるのが一番早い。
一番大きなアクアが一番遅いのは、羽根の枚数が多いためかもしれない。
この4羽の中では一番寒い地域に暮らしている種類のため、羽根の密度が高いのだ。

羽根の総入れ替えの時期は体力を使うため、落鳥の危険が高まる時期でもある。
一番のお爺さんのホウコウチョウ、今年も無事乗り越えることができればいいな。



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