私立美大の受験結果がでた。
浪人1年生の娘。
今回は、センターを受け、武蔵野美術大学と多摩美術大学の油を受けた。
例年通り、ムサビと多摩美は1週間ずらしての受験日程が組まれていたが、合格発表は1日違い。
一人ひとりの描いた2種類の絵を見て、点数をつけていくのだから受験日から発表まで長いのは仕方ないのだと理解はしている。
だが、やっぱり長かった。
2月3日からムサビの受験が始まり、結果が出たのは20日だ。
多摩美は1週間遅れの10日から始まって、結果発表は21日だった。
で。
肝心の結果は。
ムサビ合格
多摩美補欠(1ケタ)
^ワ^
とりあえずは、ほっとした。
現役の時には10番台だったムサビの補欠が繰り上がらず、浪人することになったのだ。
娘は具象と抽象の中間のような絵を描く。
現役の時から先生には言われていたが、ムサビ受験向きの絵らしい。
去年は絵の力が足りなくてムサビは補欠。
多摩美は評価もされなかった。
現役時の成績開示についての記事はこちら↓
多摩美の実技はデッサン、油合わせて300点満点。
現役時の実技の点数は、両方合わせて60点だったのだ。
300点満点中の60点だ。
つまり、100点満点だとするなら、20点しか取れなかったということだ。
これは『評価しません』という多摩美の表現の表れらしい。
受験で絵の点数を付けるときには、おおまかにA~Dの4段階に分けるという。
仮に、一例をあげると大体こんな感じだ。
評価A満点またはそれに近い点数(合格)=この学生は是非とも入学して欲しい。ただし、学科の最低ライン(200点満点中40点)は越えること。
評価B(合格または不合格)=入学して欲しい。学科があんまりダメだと、不合格になる。
評価C(合格または不合格)=入学してもいいよ。学科がすごく良ければ合格になる。
評価D(不合格)=たとえ学科が満点であっても、入学はさせない。
と、ざっくりこんな感じだ。
この評価D(不合格)が、60点という点数になって表れているのだ。
去年のムサビは補欠。
つまり、評価Cだったということだ。
多摩美は評価Dの不合格。
一年浪人して、ムサビは合格、多摩美は補欠だ。
これは、多摩美の方がムサビよりも『難しい』からの結果ではない。
ムサビ向きの絵だからこその結果だと思われる。
今回多摩美は補欠ではあるが、順位ひとケタと去年のムサビよりも順位が高い。
おそらく、多摩美も合格の連絡をもらえるだろう。
去年評価されない絵しか描けなかった娘が、補欠とはいえ評価されるほど成長した。
朝早く起きて人物スケッチ等やった苦労が報われた。
やはり、練習すればするほど、画力は上がっていくのだ。
一年間は無駄でなかったと思えるだろう。
第一志望の藝大一次まで今日を含めて3日。
予備校の先生の、今の評価は中の上。
『藝大一次通過できない』という評価だ。
なんとか頑張って、上の下にならなければ二次油絵に進めない。
最後の追い込みで、ぐっと成長することが可能なのも実技試験の面白さだ。
親はただ見守るしかない。