予備校に通う定期券、通学定期は買えるのか?方法と対策
予備校には学校法人の予備校とそうでない予備校がある。
通学定期と通勤定期では値段が倍以上違うので、経済的なことを考えたらできれば通学定期で通ってほしい。
でも、
希望通りに定期券を買えるとは限らない。
通学定期を使える学校と使えない予備校がある
通学定期券は、学校で発行される『通学証明書』または『通学定期乗車券購入兼用証明書』に記載されている通学区間に限って購入できる。※例としてJR東海の場合
https://railway.jr-central.co.jp/teiki/school.html
この証明書が発行できるのは学校法人に限られる。
例えば有名どころの予備校だと、河合塾や駿台予備校、代々木ゼミナールが挙げられる。
この予備校は学校法人なので、証明書が発行されるのだ。
でここからが大事なポイントなのだが、娘の通う美術予備校は学校法人ではない。
学校法人でないと通学定期は購入できないので、娘は通学定期で通うことはできないのだ。
通学定期と通勤定期ってどのくらい違うの?
ではここで、美術予備校に通うのにどのくらい通学費用がかかるのか考えてみる。
娘の通う予備校は週に6日授業があって、1日に6時間絵を描いたり講義を受けたりしているが、学校法人ではないため、通勤定期で通っている。
定期券代金をちょっと一覧にしてみた。
定期種類 | 1ヶ月定期 | 3ヶ月定期 | 6ヶ月定期 |
---|---|---|---|
通勤 | 12,780 | 36,430 | 69,020 |
通学 | 4,210 | 12,000 | 22,740 |
あぁぁ。
通勤と通学では3倍違う~T_T
T_T
学校法人かそうでないかでこんなに違ってしまうなんて。
ま、仕方ない事なのだけどね。
嬉しいことに予備校によっては差額を出してくれるところもある。
細かい条件が決まっている場合もあるので、確認したほうがよいだろう。
交通費を払ってまで予備校に通う意味があるのか
今通学に使っているのは私鉄なのだが、高校生の時に通っていた予備校はJRだった。
JRは通勤でも月に15日以上通うのなら定期の方がお得だった覚えがある。通う区間によっては違いもあるだろうから、何日以上通えば得になるかはご確認いただきたい。
予備校生は原則毎日予備校に通うだろうから、定期の方が何かとお得だ。
美術浪人生には『家で勉強する(絵を描く)』という方法も考えられるが、自分を律することができる人にしかそれは勧められない。
娘にそれができるか、は甚だ疑問である。
加えて、美術予備校に通うことにより、自己流でない客観的な講評が受けられることが一番のメリットといえよう。※講評とは作品の評価の事
我流で描いていても、絵を描くことがどんどん上手になることは多々ある。
が、『特定の美術大学に入学する』という目標を掲げる限り、入学したい美術大学の入試形態や合格作品の傾向を教えてもらえることはとても大事な事である。
なので、娘にとっては予備校に通うのがベストな選択なのだ。
定期券の買い方と通学定期券の差額を返金される方法と対策
通学定期の購入方法
- 通っている予備校が学校法人の場合に学生課に行く
- 通学証明書に記入、公印をもらう
- 駅の定期券売り場に持って行って購入
という流れになる。
大手予備校の場合には学校法人になっている場合が多いし、そうでない予備校の場合でも通学と通勤の差額を出してくれるところもあるようだ。
通勤と通学の差額を出してくれる城南予備校の場合、『定期券購入追加補助制度』が適用されるらしい。
個々の予備校により対応が違うので、学生課に聞いていみるのもいい。
定期券購入追加補助制度の利用の仕方(娘の通う予備校の例)
- 通っている予備校の学生課で定期券購入の補助制度の確認をする
- 制度条件に従い、通勤定期を購入して画像を撮る
- 補助制度の申し込み書類を記入し、画像と共に書類を提出する
通勤定期はだれでも、どこの区間でも購入できる。
娘の場合は片道340円、往復680円かかるので、月に19日以上通う場合には、たとえ1ヶ月定期だったとしても、定期券を購入した方がお得だ。
引っ越しを控えていたので、入学当初は1ヶ月の通勤定期を購入した。
夏休みの夏期講習は違う予備校に通うことを念頭においていたのだが、同じ予備校に通うことにしたので3ヶ月定期を次には購入した。
娘の通う予備校にも補助制度があって、3ヶ月以上の定期を購入する場合には、差額を返金してもらえる。
娘の通う私鉄の場合、通勤定期1ヶ月分と通学定期3ヶ月分はほとんど同額だ。
1ヶ月分の交通費で3ヶ月通えるのと同じことになる。
経済的な負担が軽くなることは大変ありがたい。
自分の通う予備校は学校法人ではないから無理。とあきらめる前に、学生課で確認してみることをお勧めする。