美術トリビア☆目がすべる作品
文章に対して使う表現方法『目がすべる』美術界でも使われるようだ。
文章の場合には、
文章を読もうとしても、①肝心の内容が頭に入ってこず、読み流す形になってしまう時や、②流麗な文章なのに趣旨や主眼がどこに置かれているか判然としない場合や③妙に多用されている語彙が目に付いてしまって、内容が入ってこない場合など。
weblio 辞書より抜粋
一般の国語辞典や慣用句辞典にはまだ記載されていないようなので、比較的新しい表現方法かもしれない。
だが、今まで本を読んだりした時に、確かに『目がすべる』経験はしたことがあるのではないか?
①肝心の内容が頭に入ってこず、読み流す形になってしまう
は、書かれている内容自体が退屈でつまらない時などそういう風になるし、
②流麗な文章なのに趣旨や主眼がどこに置かれているか判然としない
は文章としては技巧的で難しい言葉とか散りばめられていてステキなのに、回りくどくて言いたいことがわからない時なった経験がある。
③妙に多用されている語彙が目に付いてしまって、内容が入ってこない
は文章自体が稚拙(誤字脱字等)だったりすると、そちらの方が気になってしまって肝心の作者の意図まで気持ちを向けられないし、必要のない難しい漢字等や言い回しも同様だ。
これを美術作品に置き換えると
①肝心の内容が頭に入ってこず、読み流す形になってしまう
は、描かれた作品が退屈でつまらなく、目を留める価値がない。
②流麗な文章なのに趣旨や主眼がどこに置かれているか判然としない
は、技法的な技術はあるのに、主役がどれだかわからない。
③妙に多用されている語彙が目に付いてしまって、内容が入ってこない
は、自己本位な表現方法で相手に伝わらない。
と取れる。
『この作品は目がすべる』と先生に指導されたら、面白くない作品だと遠回しに言われたってことか。
鑑賞者の目になって自分の作品を捉えることで、『目がすべる』から解放されよう。