石膏デッサン:ベルヴェデーレのトルソー
少しずつ難しくなってくる石膏デッサン。
2日と少しで描いたベルヴェデーレのトルソーの石膏像。
今回は初の『肉体のみ』のトルソー
ローマのヴァティカン美術館に所蔵されているベルヴェデーレのトルソーが原型。
教皇ユリウス2世から彫像の修復を依頼されたミケランジェロは、『このトルソの朽ち果てた姿は十分すぎるほど美しい。』としてその申し出を断ったとの伝説も残っている。
ミケランジェロは、システィーナ礼拝堂の最後の審判の聖バルトロマイを描く時にこのトルソのポーズを参考にしたとも言われている。
そういわれてみれば、このポーズ似ているかも。
この美しいトルソーは、画家の卵のデッサンに適しているようだ。
ピカソも11歳の時にデッサンしているし、ルーベンスもこの肉体の美しさに影響をうけているらしい。
ベルヴェデーレはイタリア語で『美しい見晴らし』を意味する建築用語で、宮殿や邸宅の屋上に設けられる屋根付きのバルコニーや望楼などのことだそうだ。
ヴァティカン宮殿内のベルヴェデーレの中庭にアポロン像、ラオコーン像とともに展示されていたためベルヴェデーレのトルソーと呼ばれる。
肝心の今回の講評は、『きれいなんだけどね。ちょっとね。白が強すぎた。浮いてるね。あと、足がシワシワだね。』とのこと。
白が強すぎた。白が浮いてるっていうのは、白をもう少し暗めにする必要があったらしい。もう一層木炭をかければ良かったのだとのことだ。
足の筋肉の形をうまくとらえられずに、ケガの跡みたいになり、シワっぽくなってしまったようだ。
描きなれていない、経験不足というのが一番の敗因かも。