子供の『習い事』通うかどうかを決めるのは誰?
今の子達は習い事に通う子が多いようだ。
娘が幼稚園の頃のお友達は、9割が何らかの習い事に通っていて、そのうちの半分の子は2つ以上掛け持ちしていた。
バレエやピアノや水泳、ソロバンや公文や学研、新体操の子もいたなぁ。
娘は1つも習い事をさせていなかったので、保育時間が終わった後は毎日誰かと遊んでいた。
うちは一人っ子で幼稚園から徒歩1分の所に住んでいたので、帰りがけに誘ったりして週の半分はうちで遊ぶことが多かった。
幼稚園が終わる時間は2時だったので、それからだいたい5時か5時半くらいまでだ。
仲の良いママ友達とおしゃべりしながら時間を過ごす。
どの家もそれぞれのルールがあり、教育に関する考え方も違う。
共通だったのは、皆『専業主婦』だったということ。
その幼稚園のママ達は95%が専業主婦だった。
今時珍しいかもしれない。
ただ、ママ友の半数以上は子供が小学生に上がってしばらくたつとパートに出たりし始めたので、『幼稚園終わるまでは子供のそばにいよう』と考えていたのだと思う。
娘は習い事をしたいと言わなかったわけではないが、新しいところに通うのをあまり好まなかった。
お友達に誘われて、ピアノ教室や体操教室、お絵描き教室の体験に連れて行っても、『通いたい』と言わなかったのだ。
だから、幼稚園の時には毎日『習い事のない日のお友達』達と遊んでいた。
うちで遊んだり、幼稚園のお庭や公園で遊んだり、お友達のお家に行ったりしていた。
芸術系や運動系、勉強系と色々な習い事があるが、その家の方針があり、考え方が違う。
まして子供はそれぞれ違う個性があり、習いたい子も習いたくない子もいる。
同じように習わせたい親もいれば習わせたくない親もいるだろう。
どちらかといえば、お絵描き教室には習わせたいと思って体験に連れていったのだが、娘が『行きたくない』と言ったので無理強いはしなかった。
お教室には行かなかったが、魅力的だと思う絵本を与えたり、美術館に連れて行ったりはした。
幼いころは行きたくないと言ったお絵描き教室だが、中3になって行き始めた画塾には通いたかったようだし、大学受験のための美術予備校にも自ら通うことを決めた。
高校に入った当初は、友人たちとの画力の違いをひしひしと感じていたようだが、3年たった今では『いつ始めたか』よりも『どのくらいやろうとする気持ちがあるか』の方がよっぽど力の差を開く要因になると気づいたようだ。
習い事にどのような気持ちで取り組むかを決められるのは、子供自身だ。
大人たちはフォローすることしかできない。
通いたい子もいれば、通いたくない子もいる。
『習い事』に通わせるかどうかを決めるのは親であるが、通うかどうかを決めるのは当人次第なのだ。